「階段のたった2段目から足を踏み外しただけ。最初は、誰もがそう思っていました」
2025年冬、母のケガで私の日常は一変しました。母を襲った夜も眠れぬほどの激痛と、それを支える中で崩れていく仕事や家庭のバランス。
親のケガは、私たち40代に「いつか訪れる未来」を突きつける静かな警告でした。
今の備えで、本当に大切なものを守りきれるのか。
母との体験から私が考えはじめた、40代が向き合うべき「納得の備えの考え方」についてお話しします。
親がケガをしたあの日から。40代が直面する「言葉にできない不安」
入院はしなくても、確実に「日常」が削られていく感覚
その時は「痛いけど歩けるから大丈夫」と言っていた母でしたが、3日目に全身の痛みが出て、2週間経っても一向に引きませんでした。
かかりつけ医でレントゲンを撮るも「骨折なし」。
しかし、母の右足の痛みは増し、ついに歩行困難になりました。
右側を下にして落ちたので右側に集中して痛みがでていました。
ちょうど年末年始の休診期間と重なり、夜も眠れず痛みと格闘する母を前に、私は見ているだけでした。
年始にようやく受けたMRI検査で原因が発覚し、痛みをとるために、ブロック注射をするも効果は2日ほど。
医師から「入院や手術」という言葉が出たとき、目の前が真っ暗になったのを覚えています。
なぜ今、自分の保険を見直すことが「親不孝」ではないのか
親が苦しんでいる時に、自分の保険のことなんて……。最初は罪悪感もありました。
けれど、母の姿を見ていてハッとしたのです。
「もし私が今、母と同じ状況になったら? 家族に同じ思いをさせ、さらに経済的な不安まで背負わせてしまったら……」。
自分の備えを固めることは、家族を「共倒れ」のリスクから守ること。
それは、親を大切に思うのと同じくらい、40代の私たちが果たすべき責任なのだと気づきました。
親の通院を支えて分かった、40代が「本当に備えるべきこと」
見えないコストと「精神的な削り合い」のリアル
母が歩行困難になってから、私の生活は一変しました。
わたしは一人っ子なので、すべてを一人で抱えなければいけません。
・病院への送迎
・買い出し
・料理の作り置き
物理的な大変さ以上に私を追い詰めたのは、
予定が立てられないことへのストレスと、
周囲への罪悪感でした。
年末から年始にかけて4回、前日や当日に欠勤の連絡を入れました。
職場への電話口で繰り返す「申し訳ありません」という言葉。
受話器を持つ手が、これほど重いと感じたことはありません。
しわ寄せは自分の家族にも及びます。
・母の付き添いで学童のお迎えギリギリ。
・習い事からの帰宅に間に合うか焦る。
・子どもが友達と遊ぶ予定が立てづらい
・料理も簡単なメニューと作り置き
身体的にも精神的にもすり減らしながら、
「これが数ヶ月、数年続いたら、私はいつまで持ち堪えられるだろう?」という不安が常に頭にありました。

40代が本当に恐れるべきは、亡くなった後より「働けなくなった時」の空白
もし、母のように「夜も眠れないほどの痛み」が自分を襲い、仕事に行けなくなったら?
収入が途絶えても、住宅ローンや教育費の支払いは止まりません。
40代の私たちにとって最大の恐怖は、亡くなることよりも
「生きながらにして働けなくなる空白期間」なのだと、母の痛みに伴走する日々の中で痛感しました。
今の保険は、この「空白」を埋めてくれるものになっているでしょうか。
後悔したくない。私が確認した3つのこと
①まずは「今の自分」を知る
母の容態が落ち着かない中でしたが、私はあえて自分の「保険証券」を引っ張り出しました。
今の保険で「いくら出るか」ではなく、
「自分が動けなくなった時、家族の生活を何ヶ月維持できるか」をノートに書き出してみる。
・夫が働けなくなったとき
・妻(自分)が働けなくなったとき
そこが私のリスタートでした。
②「ダブルケア」を想定した予算の引き直し
子どもの教育費と、親のサポート費用。
この「ダブルケア」が重なった時、今の貯蓄と保障で足りるのか。
・親の保険内容の確認
・親の貯蓄額
・我が家の貯蓄額
・今後必要な教育費
母のケガを鏡にして、これまで目を背けてきた最悪のシナリオを、一つひとつノートの上で整理していきました。
③「健康な今」しか選べない選択肢がある
「あの日、階段から落ちる前だったら選べたはずの選択肢」が、今の母にはもうありません。
健康で、まだ自分でコントロールできる40代のうちに、納得できる形に整えておく。
それが母から教わった、見直しの適齢期でした。

答えを急がない。まずは自分の「不安の正体」を書き出すことから
親のケガは、ある日突然わたしたち40代の暮らしに入り込んできます。
しかもそれは、命に関わる大きな事故ではなく、
「たった一度の転倒」や「入院もしないケガ」として起こることも少なくありません。
その現実の中で私が強く感じたのは、本当に怖いのは“最悪の結末”ではなく、
働けなくなったまま日常だけが続いていく時間でした。
収入、仕事、子どもの生活、親のサポート。
どれも止められないまま、自分だけが動けなくなる……
40代は、そんなリスクを一身に抱えやすい世代です。
だからこそ、保険は「急いで答えを出すもの」ではなく、
自分の不安を整理し、納得できる形に整えていくための道具だと思います。
一度に全部を解決しようとしなくて大丈夫です。
まずは、
今日一番気になる不安を一つ書き出すことからはじめませんか?
あなたの「これから」を、このブログと一緒に整えていきましょう。
